なしかのオリジナル焼酎カップ!
大分麦焼酎なしか!をもっと美味しく、楽しくする焼酎カップ。
この幸せの焼酎カップで、毎日の晩酌タイムをより楽しく演出してみてはいかがでしょうか。
【なしかワールド】へあなたをいざないます☆☆
父ちゃんが釣り逃がした魚は、
話をする度に成長しよる。
なしか!
なしかの光
寒い日、学校から帰ると、ばあちゃんが火鉢でぬくめた手を、真っ赤になった私の頬に当ててくれた。
そして、かじかんだ両手を包んでくれた。
その時はなんだか恥ずかしかったけど、あの皺々のあったかい手の感触と火鉢とばあちゃんの匂いは今でも忘れない。
そんなあったかいものが今の時代にはなくなってしまったような気がする。
よく考えてみると、ばあちゃんは、私が家に帰る時間を見計らって、あったかい手を準備してくれていたんだと思うと、その心がありがたく、あったかい。
そんなばあちゃんもこの世からいなくなり、火鉢もなくなってしまった。
貧しい時代だったから、あったかく感じたのだろうか。。。
それだけではないような気がする。
人の心というものが何よりも人をあたためるものだということは時代には関係ないことだと思う。
物理的にあたたまるものはいくらでもあるけれど、心があたたまるものが少なくなってしまった。
それを求めなくなったんだろうか。
すきま風の入る寒い家の中でも、心のぬくもりがあれば生きていける。
それが家族のエネルギーだと信じている。
勉強はできなくても、そんなことを感覚的に知っている心やさしいバカゴたちがいっぱいいた時代の冬の太陽はやさしかった。
ボロのセーターを着て、ハナを垂らしていたが、日なたに並ぶバカゴたちは天使のように輝いていた。
そんな天使たちはどこへ行ってしまったんだろう。
蒸し芋を食っては、屁をして、ただそれだけのことで転げ回って笑っていたあの、純粋無垢な子どもたちの笑い声が聞こえなくなってしまった。
冬の日のあのあたたかい日だまりの中に輝いていたシンプルな感覚こそが、私の光である。
【なしかの本9より抜粋】